Illustratorでトンボを作るときには
前回同様、自分への戒めの意味も込めてメモを残すことにします。
●「トンボは自動トンボ機能を使わない!」のは何故なのかしらジャクリーヌ?
様々な会社からデータが送られてくるのだが、最近Illustratorのデータで「オブジェクト>トンボ>作成」、いわゆる【自動トンボ】でトンボを作ってあるものが多い。見た目は普通で、プリンタでも問題なく出力はできる。
それなのに「トンボは自動トンボ機能を使わない!」というのがこれまでジョーシキのように言われていたハズ…。
何故か? 今回理由が分かったのはこんな現象が起こったから。
・QuarkXPressに貼り込む際に縮尺がおかしい。
・トンボが表示されない。
というように、QXとの併用で問題が起こるためなのだと思う。
私は印刷屋さんではないのでこういう作業はほとんどしなかったため知らなかったのだけれど、ペラ物でもイラレデータを大きめサイズで作ったQXファイルに貼って出力するケースが多いとのことなので、やっぱり自動トンボは使わない方が良いのではないでしょうか……ねえサマンサ?
●「自動トンボ」機能で作ったデータの特徴ってどんなのかしら、マイケル?
ロックを全てはずしているにもかかわらずトンボが選択不能。
一応データチェックをする際に、トンボの線の色がCMYK全て100%になっているか念のため確認するのですが、選択しようにもできない。ロックがかかっていないなら、自動トンボで作成されたケースと判断してよいと思う。
自動トンボは「オブジェクト>トンボ>解除」であっさり消去できる。
●ということはやはりトンボは「フィルタ>クリエイト>トリムマーク」で作るというのが正解なのね、シルヴィア?
これだとトンボは選択できる。
線のカラーはレジストレーション100%。
このままでも4版にきちんと出力されるので問題なし。
(ただ、CMYK変換してしまうと「K100」になるのでちょっとコワイ。それだとスミ版にしか出力されないので、その場合はきちんと手動で4版全部に振ってあげる(「C100M100Y100K100」にする)必要がある)
しかし、このダメ絶対!なルールをしらなかったら、当然どちらかというと目に付きやすい「自動トンボ」で作っちゃうのは無理からぬことかなぁと思う。あたかもアダルトサイトの派手なフェイクのenterに騙されてしまうようなもの…。
結論。QuarkとMacromediaの間には深い溝があるのだろうなぁ…。
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【辞書で読むトンボとトリムマーク】
●とんぼ【蜻=蛉・蜻=】
2 多色印刷で、刷り合わせを正確にするため、版面につける見当合わせ用の十字形の印。 (大辞林)
●トリムマーク
trim
1 〈芝・生け垣などを〉刈り込んで整える,手入れする;〈枯れ枝を〉おろす;木工・石工…を削って(必要な形に)仕上げる,…のかど[ふち]を落とす
2 [III〔名〕(〔副〕)]〈よけいなものを〉(…から)取り除く《away, off/off...》;〈予算・経費などを〉削減する
3 [III〔名〕(〔副〕)]…に(…の)飾りをつける《with...》;《米》〈ショーウインドーなどを〉見ばえよく並べる[飾る];《〜-self》《古》身なりを整える《up》
4 〈方針・意見などを〉都合よく変える[調整する].
5 (積み荷などの位置をかえて)〈船・飛行機の〉釣り合いをとる;〈帆を〉風向き[針路]に合わせて調整する
6 劇〈移動式の背景を〉適当な位置・高さに配置する.
7 〈ランプ・火力などを〉調整する.
8 《米略式》〈人を〉ひどくしかる,殴る;(スポーツで)…を完敗させる;〈人を〉(賭(か)け・商売などで)負かす,ごまかす;〈人から〉金をだまし取る.(プログレッシブ英和中辞典第3版)
調整用(裁断用)の印といったところか。
なんで言葉まで使い分けているのかしらジェームズ…。
【参考】
http://www.venus.dti.ne.jp/~tomokazu/Mac/DTP/DTP8/
http://www.linkclub.or.jp/~kubo/004ai8/Illustrator8/Illustrator8_23.html